① 『自己管理のできる患者さまをお育てする』Dental IQを上げること。
『育てる』とは失礼な言い方かもしれません。でも『支援』という言葉からは伝えられない思いがあります。
それは、おちこばれそうな患者さまほど『愛おしい』という思いです。
事実、最初の状況からは想像できないほど劇的な進化を遂げる患者さまが、私の心にたくさん残っていて、宝物として輝いています。
私の幸せな医療人生の中にも、『けんか腰』や『罵声』『ののしり』まで私に浴びせかけて来られた方もいました。でもそのうち真理渡部を理解してもらえ、安心して真理familyに加わってくださった時の喜びや幸福感・達成感は言い尽くせないものがあります。私にとって歯科・医療という仕事は『飯のタネ』ではないのです。
『生きている証そのもの』です。
② 医者も人間です・・・
ですから根拠のない言いがかりや、自己中心的な悪態、不可能な要求などには断固として抵抗します。
もちろん患者さまの方が弱い立場にあるということは忘れないようにしています。
いかにひどい仕打ちをされても、医者という職業を遂行する限り、人類の偉大な遺産である医学をしょって立たねばならないと思っています。
それでも時々は、つらいことがあり・・・医者も人間です。個人としては傷付き、痛み、打ちひしがれます。
思いが強い程、その程度は大きいのです。
お金のためと割り切ればずっと楽になるでしょう。でも、その瞬間に私の生きる意味は消え去るでしょう。
だから、大切なところでは、一切妥協せずに頑張って来ました。
③ 現在の医療の信頼性は・・・
医者の無知、医療スタッフの無知、患者さまの無知、社会・マスコミの無知・・・いろんな無知により、現在の医療の信頼性は地に落ちています。
しかし、ひときわ大きな問題は医者や医療スタッフの無知であるように思えます。
本来、聖職者として生きねばならない職業にもかかわらず、魂や倫理や正義が育ってないばっかりに、すぐに被害者意識に陥って、保身医療に向かっていく医療人も時々見受けられます。
その原因は、自分自身も患者さまと同じ人間なのだというまっとうな感覚の不足と、それにもかかわらず学んできた学問・知識・技術は、生命や人間の尊厳にかかわる聖職の領域にあるものだという強い使命感の不足だと思います。
④ 私の尊敬するドクター
それとは異なる例もあります。
私の尊敬するお医者さまのひとりに、かつての国鉄列車内での救急医療の依頼を正義感を持って受け、真摯に対応したにもかかわらず、その患者さまの家族に訴えられ、何千万円の賠償金を払わなければならなかったお医者さまがいらっしゃいます。
多分大きなトラウマを抱えられたと思うのに復活されて、更に大きな愛で包みこんでおられ、私の目標となっている方です。
⑤ 初心忘れるべからず
私が学生生活の最後の頃に病院実習に入った時、脚のすくむような思いにかられました。『大変なところに来てしまった。私ができるようになるだろうか?』と。それまで自信満々で、祖父や父を超えてやろうと思ってやってきたのに、『私はほんとに望みのとおりに名もない名医になれるのだろうか?』と不安になって、年上の友人にその悩みを打ち明けたことがありました。
その時に支えになった思いは『私が聖職者になるのではない。私は聖職者とは言えないかもしれないけれど、人類の財産としての医学・医療はそれ自体聖職なのだから、それに参加し支える者になればいい。』でした。
自分は聖職者でなくてもよいという思いはプレッシャーをぐっと減らしてくれました。
この考えはある女性雑誌の創刊号だったと思うのですが、あるページにあった言葉にヒントを得たのです。『私が美しいのではない。私の生き方が美しいのだ。』とありました。それならば、私にもできるかもしれないと思ったのです。
その考えが奢りにならず、卑屈にならず医療に向かわせてくれたものと感謝しています。
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