歯周病が影響すると考えられている全身疾患

◆心筋梗塞

心筋梗塞とは、心臓の血管がつまって心筋に血液(酸素)が届かなくなり、収縮が止まってしまう疾患である。歯周病菌は、歯ぐきの血管から心臓をとりまく動脈(冠動脈)に運ばれ、動脈の中でアテロームとよばれるどろどろとした沈殿物を形成し、血管をつまらせると考えられている。


◆動脈硬化

動脈の壁が厚くなって血液が流れなくなる疾患。歯周病菌は、アテロームを形成することで動脈をつまらせると考えられている。


◆バージャー病

喫煙をする、20〜40代の男性にみられる疾患。手足の血管がつまり、最悪の場合は壊死してしまう。2005年、東京医科歯科大学(当時)の岩井武尚教授と石川烈教授の2名が、バージャー病と歯周病菌の関連性を突き止めた。


◆細菌性肺炎

肺で起きる炎症のうちとくに細菌が原因となっているものを細菌性肺炎という。液体を飲みこむときに気管に入ってしまうことがあるが、口の中に歯周病菌がたくさんいる場合、液体とともに歯周病菌が気管に入り、肺に至って、炎症を引きおこすと考えられている。


◆糖尿病 

糖尿病と歯周病は、たがいに関連しあって進行する病気であることがわかってきている。糖尿病では免疫力が落ちるため歯周病が加速され、また歯周病ではサイトカインを分泌することで膵臓から分泌されるインスリンの効き目を弱め、糖尿病を悪化させる。


◆早産・低体重時出産 

分娩をうながす子宮の収縮は、「プロスタグランディン(PGES)」という物質がふえることでおきる。PGES分泌をうながすのはサイトカインだ。一方、歯周病の妊婦では血液中のサイトカインが上昇するため、PGESの分泌がうながされ、早い段階で子宮の収縮がおきやすい。


◆HIV (ヒト免疫不全ウイルス)

2009年3月に日本大学の落合邦康教授が発表した。HIVは白血球の中にひそんでいて、通常はHDAC(ヒストン脱アセチル化酵素)によって増殖がおさえられている。一方、歯周病菌は酪酸を分泌し、酪酸はHDACのはたらきをさまたげる。その結果、HIVが増殖しやすくなる。


Newtonより引用

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